高校教育に広がるeスポーツ 学科設置や選択科目も
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文化祭で格闘ゲームを楽しむ高校生=9月20日、横浜市立みなと総合高校
来年度から選択科目としてeスポーツの授業を開設する横浜市立みなと総合高校は9月20日、eスポーツについて知ってもらおうとゲームの体験会を同校の文化祭で開いた。ブースには、文化祭の来場者や同校の生徒が多く訪れた。eスポーツのプロチームを運営する民間企業の担当者が、競技で使う格闘ゲームの操作方法を教えるなどした。
初めて格闘ゲームに挑戦した同校の2年生の川根由衣さんは「操作がとても難しかったけど楽しかった。eスポーツについて少しだけイメージを持てた」と語った。
同校が来年度から始める授業では、ゲームを楽しむだけでなく、関連企業や職業について学ぶなどしてeスポーツ産業への理解を深める。生徒たち自身がイベントを開催することも予定している。
高校でのeスポーツを巡っては、佐賀県立唐津青翔高校が来年度、eスポーツ学科を全国で初めて設置する。ゲーム会社の担当者の直接指導など、外部講師による授業を多く用意する。定員は20人。プロゲーマーやゲーム開発者の育成を目指す。
同校のある玄海町は今年3月に人気ゲームのイベントを開くなど、町全体でeスポーツの発展に力を入れている。