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長岡文雄の実践をデジタルプラットフォームに 研究プロジェクトを立ち上げ

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 奈良女子大学附属小学校で実践されている、総合的な学習の時間の先駆けともいうべき「奈良プラン」策定に関わり、自身も教師として40年以上にわたって実践してきた、長岡文雄の授業実践研究フォーラムが、9月6日、神戸市内で開催された。
 これは、長岡が晩年に勤めていた兵庫教育大学教材文化資料館に、長岡の家族から研究資料が寄贈されたことをきっかけに始められたもの。長岡文雄授業実践研究プロジェクトの発起人でもある、中村哲・兵庫教育大学名誉教授は、「資料をもとにデジタルプラットフォームを立ち上げ、教育基盤を構築していきたい」と語った。
 フォーラムでは他に、「長岡文雄授業実践に基づく学級経営と授業づくりの融合的研究」長瀬拓也・同志社小学校教諭、「長岡文雄授業実践に基づく教師の子ども理解の資質形成研究」漆畑俊晴・静岡市立竜爪中学校教諭の発表があった。
 また、当日は奈良から長岡の教え子も参加。小学校の同窓生として60年以上にわたって交流があり、今でも長岡の人柄などについて強い印象を持っていることなどを話した。
 最後に総括をした、吉水裕也・関西学院大学教授は、長岡の実践を「生活学習が行われている」「実践の中から理論を構築した」「個への着目が徹底している」「学習イコール自己変革であるということを再確認した」として話をまとめた。

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