みんなで見守る地域猫 命をつなぐ獣医師の挑戦
18面記事
高橋うらら文
「地域猫活動」とは、近所で暮らしている野良猫を、地域住民が協力し合って、みんなで見守る活動である。
この活動を日本で最初に考え、普及に取り組んだのは、横浜市の保健所などで動物や地域住民と向き合い続けてきた、獣医師の黒澤泰さんだった。
黒澤さんは大学卒業後、横浜市の保健所で働き始めた。野良犬を減らす仕事に取り組み、数年後にやっと減少してきたが、次に野良猫が注目されるようになった。
5年後、黒澤さんは横浜市磯子区の保健所に異動した。この保健所には、野良猫の苦情が後を絶たなかった。「地域猫活動」の協力を住民にお願いしても理解は得られなかったが、何度も話し合いを重ねて協力を得られるようになった。
猫と人間との共存を実現した経緯と道のりを紹介。
(1650円 金の星社)
(Tel03・3861・1861)

