総則・評価部会 デジタル学習指導要領の機能を例示
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文科省は12日、中央教育審議会教育課程部会の総則・評価特別部会で、学習指導要領のデジタル化に向けたイメージ案を示した。端末上で学年・教科を絞り込み検索できるようにする他、キーワード検索で学校種をまたいで結果を表示できる機能を持たせるとした。教科の系統性を踏まえた指導や、教科横断的な授業づくりを促す狙いがある。
現在、学習指導要領は紙とPDF形式で公開しているが、学校現場からは「授業に必要な情報を探しにくい」とする声や、「教科書・教材との対応関係が分かりにくい」といった声が上がっているという。
この日の会合では、文科省がデジタル学習指導要領に持たせる主な機能を例示。教科書や教材から学習指導要領の該当箇所をすぐ辿れる、学習指導要領の本体と解説が一体的に表示できる、などとする改善方針を示した。
堀田龍也・東京学芸大学教授は「デジタル化によって学習指導要領がより身近になり、限られた時間の中で教材研究が深まることを期待している」と述べた。


