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大学進学率の算出から特別支援学校を除外 調査方法見直しへ

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文部科学省

 文科省が毎年実施している「学校基本調査」の中で、大学進学率や18歳人口を算出する際に、特別支援学校中学部の卒業生が含まれていなかったことが分かった。文科省ではそうなった経緯は不明としつつ、算出方法を今後見直す。
 大学進学率は、過年度の高卒者なども含む大学学部・短期大学本科入学者数を3年前の中学校・義務教育学校卒業者、中等教育学校前期課程修了者数で割って算出している。特別支援学校中学部の卒業者は対象に含まれていなかった。
 松本洋平文科相は2日の閣議後会見で「必ずしも適切でなかった」と述べ、調査方法の見直しを指示したことを明らかにした。
 同調査によると、令和6年3月に特別支援学校高等部を卒業した人のうち、大学等に進学したのは375人で、進学率は1・8%。障害種別では聴覚障害が43・7%で最も高く、次いで視覚障害が37・0%、病弱・身体虚弱が4・1%、肢体不自由が2・1%、知的障害が0・5%だった。

文部科学省

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