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ターニングポイントで語る『日本の歴史』授業

13面記事

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高橋茂樹著

 本書は、「『日本の歴史』授業」シリーズ第5弾で、著者が中学校社会科教員として実践した授業ネタをベースにしたもの。これまでのシリーズの内容を土台に「日本の歴史」の中で、大きなターニングポイントになった出来事を取り上げ、そのきっかけやキーマンを紹介し、後の歴史に及ぼした影響を探っていく。
 まず、「古代国家の誕生」では弥生時代~古墳時代を、次に、「中央集権律令国家の形成」では飛鳥時代~平安時代、「武士政権の確立から混迷・動揺の時代へ」では鎌倉時代~室町時代、「戦国乱世と天下統一」では戦国時代~江戸時代(初頭)を扱う。転換点となった出来事が起きた理由や背景が丁寧に描かれ、参考になる。後半の「近代国家への転換」「太平洋戦争への道」も読み応えがある内容だ。
 (1980円 黎明書房)
 (Tel052・962・3045)

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