情報・技術WG 中学校「情報・技術科」に2領域を提案
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中央教育審議会教育課程部会の情報・技術ワーキンググループの第4回会合が8日開かれ、事務局から中学校で新設する「情報・技術科」(仮称)の内容構成案が示された。プログラミングやデータ活用を扱う「情報技術」と、従来の技術3領域とを関連付けて探究的に学ぶ「情報を基盤とした生産技術」の2領域で構成する方針だ。
各領域の内容構成については、学習内容の体系性を重視する案と、情報技術の原理を学ぶプロセスに着目した案の2パターンを提示。今後バランスの良い構成を検討するとした。
中学校で情報を教科化することを踏まえ、高校の情報科を高度化する方針も示した。必履修は現行通り「情報Ⅰ」のみにするが、データ分析やモデル化、シミュレーション、情報技術を活用した課題探究の内容を追加する。大学や高専に求めているAI、データ活用のレベルを高校卒業までに身に付けさせる。
ただ、会合では「事務局が示した内容を実現するためには、教員への研修や機器の整備を相当に充実させないと厳しいのではないか」といった指摘もあった。

