「教師経営読本」応用編を作成 人間力や授業力磨く技術紹介
4面記事元広島県公立小校長・津田秀司
元広島県公立小学校校長で、同県で初任者指導拠点校指導員をしている津田秀司さんはこのほど、「教師経営読本(応用編1)」をまとめた。令和4年度から毎年1冊「基礎編」を作成。希望者にはPDFデータを無償配布しており、これまで100人以上に送り届けた。内容の一部を紹介する。
「基礎編」は、主に新任教員に向けた内容で「教師に伝えたい~120のメッセージ~」などを掲載。子どもが好きになる先生の特徴はさまざまだが、嫌いな先生は一致すると明言し、「えこひいきをする先生」「いつも命令ばかりする先生」などを挙げていた。他にも、「笑顔は最大の武器」「繰り返す人と積み重ねる人」「学級は間違えるところだ」「幸せだから感謝するのではなく、感謝するから幸せになる」「できない人は、できない理由を探す」「山より大きな猪は出ない」などの言葉とその背景を示した。
「応用編」は冒頭で、変化の激しい社会・教育界にあっても、目先の変革に惑わされず、「自分なりの小さな哲学を持つ」重要性を指摘。対象も教員全般に向けた内容にした。
今回は主に、人間力、教師力、学級経営力、授業力のそれぞれを高めるための技術(具体策・考え方)を提言。
授業力については、
・授業を通して、子どもの内に新しい価値が生まれる・持たせることができるような「しかけ」をする
・まずは笑顔で子どもの前に立つ
・相手への気持ちは自分が作り出している。人格を認め、信頼関係を築こう
―といった内容が並ぶ。
「読本」は「基礎編」「応用編」とも無償で提供している。問い合わせは津田さんのメールアドレス(momosho@yahoo.co.jp @は半角)。

