算数・数学WG 数学Ⅰの再編を提案
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中央教育審議会教育課程部会の算数・数学ワーキンググループは22日に第4回会合を開き、高校数学の科目構成案を事務局が示した。必履修科目は引き続き「数学Ⅰ」とし、全ての高校生が数列や確率などの基礎を学ぶよう学習内容を見直すことを提案した。
データや数理を用いて社会の課題を考える力が求められていることを踏まえ、全ての高校生に共通する数学の基礎を実生活や社会との関わりが見える形で学ばせる狙いがある。
数学Ⅰには、数学の全体像を俯瞰的に学ぶ「数学ガイダンス」と、データサイエンスの土台となる数列、行列などの基礎的内容を扱う「社会を読み解く数学」(いずれも仮称)を新設する。
数学ガイダンスでは、数学が社会でどのように活用されているかを扱う他、関数の延長として微分や積分の考え方なども教える。「社会を読み解く数学」では金利計算(数列と漸化式)や、確率と期待値などを扱うとしている。
一方、学ぶ内容の増加につながらないよう必要な精選を図ることも示した。
また選択科目の数学A~Cについては、一つの科目に再編した上で、生徒が希望進路に応じて内容を選択して学べるようにすることを提案した。

