学級経営11の武器 応用行動分析学で子どもが変わる
20面記事
河村 優詞 著
内面よりも行動を重視する指導
「『親切な心を育めば、人にやさしくなる』ではなく、『やさしく接する方法を教え、子どもが実行する。その結果、心が豊かになる』」。内面よりも行動を重視する指導方針は、応用行動分析学の知見をベースにしている。
第1章「学級経営に活かす『行動の原則』」が理論編に当たり、子どもの課題を子ども自身や家庭の問題に帰着させず、最も変えやすい「教師自身の行動」に目を向け(原則1)、子どもが学校で過ごす時間は一定のため、「望ましい行動をとる時間が増えれば、反対に問題行動をとる時間は減少していく」(原則4)と考える。望ましい行動をとったときに、例えば、褒め言葉を掛けるような「よい行動をとることに、メリットがともなう」指導をしていく(原則5)。称賛のタイミングは行動の「直後」が効果は高い(原則6)。
こうした11の原則を基に、学級目標の使い方や学びを高める「シンプルなルール」「そうじトラブル」を防ぐ方法など、日常的な教室の場面を想定した「いざ、実践」(第2章)で対処法を示し、「ほめる指導」で友情を壊した、目標を掲げても行動が変わらないなど、六つの失敗事例の要因を解説した「学級経営の悩み相談所」(第3章)、最後に「困難なケースへの個別対応」(第4章)を置いた。
子どもがどう受け止め、行動がどう変わったか、子どもの視点からアプローチする指導方法を提案する。
(2420円 図書文化社)
(矢)

