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生徒の探究心を広げる「探究」の言葉がけ

14面記事

書評

藤原 彪人・浅見 和寿 著
場面・進行に応じ、学びを促進

 高校の総合的な探究の時間の授業に当たって、生徒の意欲を喚起し、学びを活性化するための言葉がけに焦点を当てた。
 序章で示す「生徒への言葉がけ5箇条」が分かりやすい。先に示すNG例(惜しい言葉がけ)は「生徒の問題点のみを端的に指摘しない」(×一方的な指摘)や「最初から答えや方針を助言しすぎない」(×思考の余地を残さない助言)の他、「×発散段階で収束を過度に意識させる」「×実現性や難易度を過度に意識させる」「×締め切りを過度に意識させる」言葉がけを挙げ、それぞれに生徒を後押しする言い換えの言葉がけ例を掲げた。
 「探究共通の言葉がけ」(1章)を基本に、「課題解決型探究」(2章)と「科学研究型探究」(3章)に分け、学習の流れに沿って「テーマの設定」時から、以下、課題解決型ならば「課題調査・分析」「課題解決策考案」「課題解決策実行」、科学研究型は「先行研究調査」「問い立案」「仮説検証」と、場面と進行状況に応じた言葉がけ例を示しつつ、解説した。
 また、探究活動に取り組む「教員のモチベーションが上がる同僚からの言葉がけ」(4章)、著者二人の振り返り対談なども掲載。場面・進行状況別の言葉がけ早見表が便利。
 「探究の教員免許なんてないのです。肩肘張らずに先生自身も探究してみましょう!」。探究の時間を実践、支援する著者らの担当者仲間への言葉がけは温かい。
(2420円 学事出版)
(吹)

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