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英語絵本原文とつないだ新しい教材解釈 <深い学び>に導く物語教材の授業

14面記事

書評

水野 邦太郎・堀江 祐爾 著
英語・国語研究者がタッグ

 小学校低・中学年の国語教科書に掲載する翻訳絵本は、中学校の英語教科書にも一部掲載されていることから、英語教育と国語教育の研究者がタッグを組み、新しい教材解釈の方法論にチャレンジした意欲的な一冊だ。
 取り上げているのは『ずうっと、ずっと、大すきだよ』(ハンス・ウィルヘルム作・絵、久山太市訳)、『お手紙』(アーノルド・ローベル作・絵、三木卓訳)、『スイミー』(レオ・レオニ作・絵、谷川俊太郎訳)、『わすれられないおくりもの』(スーザン・バーレイ文・絵、小川仁央訳)の4作品。
 それぞれの作品について「教材本文と英語絵本原文を比べながら読みを深める」「実践例」に加え「英語表現における教材解釈」の「ポイント」を項目建てて解説していく。
 特に、絵本原文との比べ読みは、気付かされることが多い。
 例えば、『ずうっと、ずっと、大すきだよ』に登場する犬の「エルフ」は原文では「Elfie」であり「she」と表現されている。『お手紙』の中での手紙が届くかどうかを巡る「がまくん」と「かえるくん」のやりとりで使われる「will」と「may」のもたらす効果を知ることができる。教え慣れた作品であっても、原文に触れることによって、解釈がより深まるのではないか。同時に、訳者たちの吟味した言葉の選択に気付くことで、教材の捉え方に新味が生まれるかもしれない。
(2750円 一莖書房)
(矢)

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