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大久保俊輝の「休み中に考えたい学校問題」【第67回】

貨幣価値を再考する

 「要請」即ち、「出来たらそうしてください」という行政のやり方に従わないパチンコ店に人が集まるというニュースが流れてきた。それぞれに事情はあるだろうが、徹底させられないもどかしさを見せつけ、視聴者の不満を煽っているようにも感じられる。ある意味、これが我が国の秩序なのだと示しているのかもしれない。風評や非難を受けて休業したのであって、強制した訳ではないと、落着させるのだろう。

 国会議員が歳費の2割を削減するという。月300万の収入を持つ人が2割を拠出するなら、単純に60万で三人ほど雇用できる計算となる。コロナ問題が続く中、現状の生活は出来ないし、しないと決めて生活を見直せば、当たり前になる。

 ある時、保護者研修会で私の給与を知らせて、こう話した。「私が辞めれば若手教員が二人は採用出来ます。私はそれだけの事をしているでしょうか」。
 すなわち税金の支出者に評価をしてもらいたかったのである。給与に見合った仕事をしているかと問いたいのである。
 人によって貨幣価値は異なる。贅沢の基準も異なる。15万の収入から3万を出すのは辛い。この気持ちは経験してみなければ分からないだろう。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

大久保俊輝の「休み中に考えたい学校問題」