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ライフコーチの視点から 現代を生きる子ども・若者のリアル【第13回】

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論説・コラム

【やりたいことはやったほうがいい】

 新年を迎えました。今年もコーチングを通して、子どもたち・若者たちの成長のお手伝いができれば幸いです。引き続き、日本教育新聞電子版では、小中高校生を対象とした講演に対して、寄せられた感想の中から、「現代を生きる子ども・若者のリアル」が見えてくる言葉を紹介していきます。

 ―私は自分のこと好きだし、分かっていると思う。やりたいことや夢も人よりははっきりしていると思う。でも、やっぱりたまに勇気が欠けることがある。でも、先生の「やりたいことはやったらいい」という言葉が自信になった。また、「夢の叶え方は一通りじゃない」という言葉が印象に残った。その他にも学べることがたくさんあった。本当にこの講演を聞けて良かった。(高校2年生)

 ―みつはしさんの幼少期の話、とても心に刺さりました。その中でも、子どもから言われた、「おかあさん、やりたいことはさ、やったほうがいいよ!」という言葉に泣きそうになりました。夢の叶え方は1つではないということを聞き、改めて自分の夢について考えるきっかけになりました。自分を主語にした人生を送れるように、また、周りの友達を助けられる人になれるように頑張りたいです。(高校2年生)

 ―すごく講演の中の言葉が自分にささった気がした。やりたいことはお金とか時間とか色々あってできないって思って諦めていたけど、やっていいんだって思った。私はメンタルが弱いから、何事も怒られないようにしていたけれど、自分の人生だけど違うのだなって思った。自分のことなのによくわからないとかある方だったから、先生の講演がとても自分のためになった。(高校1年生)

 ―諦める選択をしているのはいつも自分だと聞いて、やりたいことは諦めずにやろうと思った。(高校1年生)

 ―やりたいことでもいろんな理由をつけてやめてしまったことがあったので、やりたいことはやろうと思いました。わたしも嫌われないように選択をしたことがあったけど、それは悪いことではないけど、自分をまずは1番に考えようかなって思いました。(高校1年生)

講演後の高校生のリアルな声。

 「やりたいことは、やったほうがいい」この言葉は、私自身が、以前息子たちにもらった言葉だ。やりたいことがあるけれど、躊躇していた私に、小学校3年生だった長男と小学校1年生だった次男がくれた言葉。
 「お母さん、やりたいことはさ、やったほうがいいよ!」
 この一言で、私はライフコーチという道に一歩を踏み出すことができた。
そうか、やりたいことはやっていいのか。当たり前のようだけど、それができなかった私にとっては、力強く背中を押してくれる言葉となった。

 講演では、このエピソードを中高生たちに伝えている。私が背中を押してもらった言葉を、今度は私が中高生に届けたいから。
 彼らの感想からも、この言葉を必要としていただろうことがよくわかる。

 「やりたいことがわからない」、そんな声が多い反面、やりたいことがわかっていても、自ら諦めてしまうこともある。リアルな声にあるように、様々な理由をつけて諦めてしまう。
 「お金がない」「時間がない」「自信がない」ないもの探しをして、あきらめる理由を探しているようにも見える。
 なぜ、社会に出る前の10代であってもこのようなことが起こるのだろうか。

 実は「お金がない」「時間がない」「自信がない」これらの言葉は、普段大人たちから聞くセリフと、全く同じなのだ。そして私自身も、これらの「ないもの探し」が得意だった過去がある。そして、そこから抜け出したきっかけが「やりたいことは、やった方がいいよ!」の一言だったのだ。

 もしかすると、私たち大人の思考や言動が、彼らに影響を与え、可能性を奪っているのではないか。子どもは大人の背中を見て育っている。だからこそ、まずは私たち大人がないもの探しをやめて「やりたいことを、やっていい」と自分に許可を出すことが必要ではないだろうか。

中高生の心を開く専門家/ライフコーチ三橋亜希子
幼少期に父親から虐待を受け、学校では、いじめの標的になった経験を持つ。成人後も、自分の思うような生き方ができなかったが、東日本大震災をきっかけにコーチングを学び、独立。3兄弟の母。ホームページ(https://mitsuhashiakiko.com/)に情報多数。

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