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「大学入学共通テスト」マーク式問題例 国語編

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大学入試改革 (8)

 (独)大学入試センターは13日、「大学入学共通テスト」マーク式問題の国語、数学のモデル問題例を公表した。今年2、3月に実施したモニター調査で出題したもの。国語では「多様な文章をもとに、複数の情報を統合し構造化してとらえること」、数学では「日常や身近な課題を題材として数学を活用する場面を設定し、数学的な思考を深めること」に留意し、作問したという。2回に分け出題の狙い、モデル問題例(抜粋)などを紹介する。今回は国語編。

複数の情報を構造化

 モデル問題例1(http://www.dnc.ac.jp/corporation/daigakunyugakukibousyagakuryokuhyoka_test/model.html「大学入学共通テストマークシート式問題のモデル問題例」より)は、短歌に関する二つの評論を読み、「筆者の短歌の解釈や論理の展開の仕方を理解する力」を問うた。また、短歌を鑑賞する【生徒たちの会話】場面をテクストとして提示。「複数のテクストを読んで内容を理解した上で、新しい情報に対して様々な立場の意見と統合して内容を読み取る」ことが狙い。
 特に、掲載した問5に関しては、会話場面を通じての問いであり、学習指導要領「国語総合」の「A話すこと・聞くこと」の(1)ア「話題について様々な角度から検討して自分の考えをもち、根拠を明確にするなど論理の構成や展開を工夫して意見を述べること」を意識し、「意見の基となる事実や事柄」を認識、「異なる立場に立って見つめ直したこと」などに基づいて「相手に分かりやすく示すこと」も想定した問いであるという。
 モデル問題例2は、古文を題材として提示しつつ、対談の文章も読んで「古文を理解する力」、対談者の「古文の内容に対する考え方を的確に理解する力」を問うている。

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