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インテルと連携し学校に「STEAM」研究室 研修の場にも

2面記事

市町村教委

埼玉・戸田市教委

 埼玉県戸田市教委は6月25日、先端技術を学校教育に取り入れ、STEAM教育と呼ばれる文理融合型の学びを進めようと、情報関連企業のインテル(東京・千代田区)を連携先とした覚書の締結式を開いた。会場となった戸田東小学校・中学校には、インテルの技術を生かした高性能コンピュータや3Dプリンターなどを利用できる部屋を設けた。授業などで活用する。インテルの支援を受けて市内の教員を対象とした研修も行う。
 両者が交わした覚書は、これからの時代を生きる子どもたちに必要な学びの在り方を研究するとともに、そのために必要な教員研修を共同で行うとしている。インテル側は、共同研究の成果を全国に発信し、他の地域・学校での導入を推進する。
 戸田東小学校と戸田東中学校は本年度から校舎を一体化させ、小中一貫教育を行っている。今回の事業のために新設した「STEAM Lab」は、同小学校と同中学校が共有する部屋に設けた。
 児童・生徒の創造的制作活動や、探究・課題解決活動で使う。プログラミング学習をはじめ、データ解析、デジタルコンテンツ制作といった授業で活用する。
 活用に向け、7月から8月にかけて教員研修を行い、9月以降に授業を行う予定。11月には本年度の研究報告会を行うこととしている。
 インテルはこれに先立ち、プロジェクト型学習による授業実践に向けた教員向け研修プログラムを実施してきた。「InTel Teach Program」と名付け、2001(平成13)年から全世界で提供している。
 戸田市教委はこれまでも、課題解決型学習(PBL)の導入を進めてきた。人工知能(AI)では代替できない能力や、AIを活用する能力の育成を目指している。
 覚書締結式で戸田市教委の佐藤尚子次長は、「社会とテクノロジーの関係が深まる中、AI活用の能力を育成するPBLは重要だ」などと述べた。
 戸田東小学校の児童数は1116人(今年5月現在)。戸田東中学校の生徒数は408人(同)。それぞれ昭和30年代に開校し、今年3月には全9学年の教室がある一体型校舎が完成した。「STEAM Lab」は両校の保健室などがある1階部分に設けた。

STEAM教育
 Sciense(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Arts(芸術・教養)、Mathematics(数学)の頭文字から、このように表記する。従来の文系・理系の枠を超えて、教科横断的に学ぶことが特徴。小学校から大学までさまざま学校段階で導入・研究が進んでいる。経産省は「未来の教室」と名付けた事業の一環として今年3月、小・中学校、高校を対象にオンライン教材集の「STEAMライブラリー」を開設した。全て無料で使用できる。

市町村教委

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