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都立高の学び方を変革へ 都教委が「次世代の学びの基盤プロジェクト」

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都道府県教委

 東京都教委は、全都立高校で個々の生徒の興味・関心に対応した学びを実現するため、本年度から「次世代の学びの基盤プロジェクト」を進める。デジタルとリアルでの教育を組み合わせ、自立した学習者の育成を目指す。生徒に合わせた指導を各学校で充実できるよう、体制を整えていきたい考えだ。
 プロジェクトでは、

 ・デジタル化の推進
 ・学習内容や方法、単位認定の柔軟な運用
 ・教員の指導方法の転換

 ―の三つを進める。
 各学校にデジタルでの学習管理システム(LMS)を導入し、生徒が学習履歴などを基に主体的に学習計画を立てられるようにする他、デジタル教材、AIドリルで予習・復習できるようにする。教員も生徒の状況を確認し、生徒の学習のつまずきを早期に発見できるようにする。
 教員には、コーチングやファシリテーションなどを使い分け、生徒の「学びの伴走者」としての役割を求める。
 本年度はモデル校で、不登校生徒のための「校内別室指導教室」の設置校でオンデマンド教材を使った単位認定の検討などに取り組んでいる。都教委では、モデル校での実践を踏まえて本年度末に中間報告をまとめ、来年度以降は各校での取り組みに反映させていく。

都道府県教委

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