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個別最適・協働的な学び充実へ文科省が「みるみる」公開

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文部科学省

 文科省は、個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実に向けての実践のポイントをまとめた指導資料「みるみる」を公表している。授業改善に役立ててもらおうと、基本的な考え方についての解説と、全国の実践事例を掲載している。タイトルは「子どもをみる目」と「授業をみる目」がこれまで以上に重要になるという思いから名付けられたという。

 冒頭、個別最適な学びや協働的な学びの一体的な充実が求められる背景を解説。それ自体が目的化しないように求め、主体的・対話的で深い学びにつながらなければ本末転倒だと強調している。
 学校現場から寄せられる疑問に対する見解も示した。個別最適な学びや協働的な学びを進める上で「教師が指導性を発揮することは悪いことか」という疑問に、どのような学習方法が適切かは場面によって変わり、二項対立ではないと回答。「特定の方法への過度な依存や、安易な責任放棄に陥らない姿勢」を求めている。
 教育関係者の間で「教師が教えるのは悪いこと」「子どもに全て委ねればうまくいく」といった考えと、「教師がしっかり教えたほうがいい」などといった主張が対立するような場面も見られるとして回答した。
 指導資料について、中教審教育課程企画特別部会の委員を務める桐蔭横浜大学の溝上慎一教授は、取材に「講義・発問といった伝統的な一斉授業を基礎とした主体的・対話的で深い学びを軸に、個別最適な学びと協働的な学びを充実させるという文科省の意向を示した解説書。現場の実践に反映してほしい」と話す。
 「みるみる」はオンラインメディア「note」や、同省ホームページから閲覧できる。東洋館出版社からは書籍版も発行されている(税込1980円)。

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