都教委と米・ミネルバ大学が協定締結
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東京都教委は8日、ミネルバ大学、同大の日本拠点であるミネルバジャパンと包括連携協定を結んだ。都立高校生、教員へのオンライン講座の提供や、文化交流などを進める。都立高校で進めているデジタル技術を活用した個別最適な学びの推進に向けても力を借りたい考えだ。
同大は、アメリカのカリフォルニア州に本部を置く私立大学。授業は少人数での完全オンラインで行いつつ、世界各地にある拠点を巡りながら現地でプロジェクト学習を実施するといった特色あるカリキュラムで世界的に注目されている。
協定を踏まえて本年度は、記憶の定着やモチベーションの維持など学習の基礎を学べるオンライン講座を、都立高校生400人、教員80人を対象に実施する。秋ごろに募集をかける予定だ。
また、都立高校数校に学生が訪問し、生徒の英語での発表に対する助言や講評などを行い、探究的な学びを支援する特別講座も開く。実施校は現在、調整中だ。この他、都立高校などを会場に、生徒と学生が交流できる機会も設ける予定だという。
都教委との協定締結式の前に、マイク・マギー学長らは小池百合子知事と面会。小池知事は、同大が掲げるグローバル人材の育成という理念について「東京都が目指す教育の方向性と一致している」として、連携への期待を語った。
これに対してマギー学長は「今回の協定が東京都の先生方や学生(生徒)の皆さんに大きなメリットをもたらせることを願っている」と述べ、「私達が持っている教授法を東京都の先生方と共有していければ」などと応じた。