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算数・数学WG 微積や行列の基礎を充実 証明も

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中教審

 中央教育審議会教育課程部会の「算数・数学ワーキンググループ」は17日、初会合を開いた。理数系人材の育成に対する社会的要請が高まっていることなどを踏まえ、高校で

 ・微分積分
 ・行列
 ・確率
 ・統計

 ―の基礎的な内容を充実させる方針が事務局から示された。現在は選択科目で扱っている学習内容を、より多くの生徒に学ばせたい考えだ。
 事務局の示した検討事項では他にも、推論や論証など論理的に考察する学習を小中高で充実させることも提案された。全国学力・学習状況調査で証明問題の正答率は低い傾向にあり、本年度の中学校数学でも3割程度だった。
 WGでは、高校生が早い段階で数学の学習を諦めてしまう状況や、算数・数学に対する自信の男女差に対し、進路指導や教育課程で考えられる工夫についても議論する。
 主査に就いた小谷元子・理化学研究所領域総括は「数学で学ぶ内容はAIで既にできることが多い。古くからある学問分野である数学で何を学ぶのかの転換期で、大事な議論になる」と強調した。

中教審

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