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通いたい・通わせたい都立高校に 都教委が有識者懇談会設置

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都道府県教委

 東京都教委は23日、都立高校の魅力向上策を議論する有識者懇談会を設置する方針を示した。グローバル化やデジタル化が進む時代に求められる人材の育成や、多様な生徒が安心して通える体制づくりについて検討する。魅力化を通じて、志願者減少傾向の現状からの転換を図りたい狙いだ。11月6日に初会合を開く。
 23日の定例会で教育委員らに報告した。私立高校の無償化などの影響もあり、都立高校の志願者は減少。都立高校を志望している生徒の割合は、平成28年度は約77%だったが、令和7年度入試では67%に。前年から5ポイントも落ち込んだ。
 懇談会では、生徒や保護者が「通いたい」「通わせたい」と思える都立高校にするため、学校・教委関係者の他、PTAや産業界からも意見を集める。不登校や日本語指導など、生徒のニーズへの対応も論点だ。
 テーマに応じてヒアリングをしたり、専門部会を設置したりして議論を深める。来年度中に中間報告を、令和9年度に最終報告をまとめる予定。
 定例会で教育委員からは、グローバル化に向けて海外の事例を踏まえた取組の推進や、都立高校の「ブランド化」を求める意見があった。

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