芸術WG 言語化する能力も大事に
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中央教育審議会教育課程部会の芸術ワーキンググループは27日、第2回会合を開き、芸術教科で育成すべき資質・能力を議論した。第1回の意見を踏まえて事務局が論点を挙げ、委員から意見を募った。
論点として示されたのは、
・芸術の学習内容を人生や社会につなげる在り方
・「知識及び技能」「思考力、判断力、表現力等」「学びに向かう力、人間性等」の重視すべきこと
・他教科でも汎用的に活用できる、資質・能力の在り方
―の三つ。芸術教科は、五感に訴える教科であることを委員間で共有した。「明確な回答が無く、学習者の有り様を尊重する学びである」「表現だけでなく鑑賞も重視すべき。他者理解の力の育成になる」といった見解が示された。
科目別でも「美術では美しさを感じるのと同じくらい、その理由を言語化する能力も重要。それは教員に教わるのではなく他者との比較や議論を通じて自ら獲得すべきだ」などの意見が各委員から出た。
大坪圭輔主査は「全て学習者本位の評価ではベクトルが全て内向きになるが、外方向に向けることも必要になる。芸術教育は文化の継承者の育成という視点も重要だ」とした。


