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文科省汚職でさらに1人を懲戒に、大臣は給与を自主返納

文部科学省

 柴山昌彦文科相は18日の閣議後会見で、不適切な供応接待を受けていたかなどに関する調査結果を公表、先に処分した事務次官(当時)などに続いて新たに、経済産業省から出向していたスポーツ庁職員を懲戒処分にしたことを明らかにした。柴山氏自身も、「えりを正す」として、就任前のできごとであったにかかわらず、給与の一部を自主返納する。鈴木大地スポーツ庁長官には管理監督する立場であったとして厳重注意を与えた。
 この問題は東京医科大学に同省職員の子どもが不公正な扱いで合格したことを受けていたことがきっかけ。文科省は省内全体で公務員倫理に反する行為の有無を調べ、先月21日付で事務次官だった戸谷一夫氏、初等中等教育局長だった高橋道和氏(高は旧字体)、高等教育局長の義本博司氏を懲戒処分とした。戸谷氏、髙橋氏は同日付で辞職した。
 今回、処分を受けた由良英雄氏はスポーツ庁参事官を務めていた昨年6月29日に、少なくとも2万円ほどの供応接待を利害関係者から受けていた。また、担当していた事業で、実際の業務を担う外部団体を公募した際、文科省が定める指針に従わずに決定を下していた。現在は経産省に戻り、審議官を務めている。

文部科学省

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