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「AI時代の教育学会」、幼児向けのプログラミング教育議論

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 「AI時代の教育学会」(赤堀侃司会長)の「コンピュータサイエンス専門研究グループ」は6日、正式承認に向けた準備会を開いた。発起人は同会の三浦謙一氏。今年度は「幼児からのプログラミング教育」に焦点を絞り、コンピュータを使わずに、プログラミング的思考を学ぶ方法を研究するという。準備会には教科書会社のデジタル教科書担当者や大学教授などが出席した。
 事例紹介では「講談社こども教室」での取り組みの様子を動画で紹介した。パソコンの画面上で行うようなことを、積み木やマグネットを使用して、アナログで行う。実際に体を動かして覚える。動画は「講談社こども教室」のYouTubeチャンネルから確認できる。
 三浦氏は「プログラミングは、物事を順序立てて考えることが重要。初歩の段階はコンピュータを使わないでもできる」と話した。
 事例紹介後、参加者はプログラミング教育について意見交換を行った。豊橋技術科学大学の高嶋孝明教授は「幼児や小学生低学年の子どもは、学校で学んでなくとも関数的なことができてしまう」、環太平洋大学の小泉力一教授は「教員はプログラミングの教え方で試行錯誤している。成績や評価という面から『何のためにやるのか』をはっきりさせる必要がある」と意見を述べた。

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