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一刀両断 実践者の視点から【第124回】

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論説・コラム

徳川家末裔との出会い

 先月のことである。家の掃除を終わらせて、南青山のニッカウヰスキー本社地下で徳川先生と差し向かいで美酒を頂く事になった。私的な事ではあるが、出会いは遡る事10年にもなるだろうか。広告誌に徳川文武先生のコラムが連載されていた記事に、私がコメントを送った事がきっかけになっている。
 最初にお会いしたのがこの場所だった。雨の中、帰路に向かう途中で母親の苦労話をお聞きした。その御苦労は計り知れないものであった。
 それからというもの、折に触れて懇談するようになり、千葉県の新任校長研修会では、講話の後に私との対談を組ませて頂いている。世が世ならと思いながらも貴重なお話を引き出す工夫を楽しませて頂いている。
 霞会館へ是非とお誘いを受けた。いわゆる華族会館である。ランチもリーズナブルでと。このように85歳の殿様と67歳の無礼極まりない私が妙に馬が合うのであるから不思議である。
 出会いは自らつくるもので、裏心なく教育の為に未来の子供達の為に役立つ事をしたいと思えば、何も恐れることはないのである。教師として校長としての日常の行動は、様々に広がる可能性に満ち溢れているのではないだろうか。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

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