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全教科で「勉強が楽しい」過半数 デジタル教科書利用で

1面記事

文部科学省

小・中学生

 デジタル教科書を利用している小・中学校を対象にした文科省の委託調査で「勉強が楽しいと感じるようになった」という児童・生徒が全ての教科で半数を上回ったことが分かった。小学校では理科、社会、英語が特に多く、中学校では美術、音楽、技術・家庭で高かったという。
 調査は、デジタル教科書を一部教科で無償配布している事業の検証のため昨年実施し、小学校の中・高学年3万人、中学生2万7千人から回答を得た。「勉強が楽しいと感じるようになった」に肯定的だったのは小学校の中・高学年では理科や英語、社会で約80%に上った。中学校では音楽、美術が70%を超えた。
 デジタルと紙との比較で感じることも尋ねた。小学生・中学生ともに「いろいろな情報を集めやすい」「一度にいろいろな資料を見て比べやすい」「図や写真が見やすい」の項目でデジタル教科書に肯定的な回答をした。
 一方、小学校低学年は質問方法を変えて7500人に聞いたところ、9割が「勉強が楽しい」と回答。そのうち3割が「デジタル教科書を使うようになってから」と答えたという。
 調査結果は4月25日に開かれた「教科書・教材・ソフトウェアの在り方ワーキンググループ」で報告された。

文部科学省

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