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一刀両断 実践者の視点から【第165回】

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 《死体遺棄容疑で逮捕された男性教師…事件翌日も通常通り学校に出勤 元同僚女性の遺体を雑木林に埋めた疑い》(UHB 北海道文化放送)という見出しのニュースが出された。こんな事があるのかと耳を疑いたいが、決して珍しくはない。当事者が教員だからニュースになるが、愛憎のもつれから、こうした出来事は昔から絶えることはなかった。
 愛憎のもつれが引き起こす悲劇は、多くの人々を落胆させて、修復は不能となる。
 そうした心理や行動を欲望が抑えられなくても、他を巻き込んではならないなどと話したことがある。墓場まで持っていく覚悟を決める。失うものとの重さを考えて、熱病にかかっている自分に気がついたら、即止めなければならない、こういった内容を論じた。
 浮気心は誰にでも起きるものでからこそ、こうした事件を教材にして学ぶ事が必要なのではないだろうか。聖人君子の道徳では世俗の不幸な出来事を止める事は出来ない。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

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