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新しい想いをオリジナル漢字にする 第14回「創作漢字コンテスト」開催

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企画特集

白川創作漢字最優秀賞作品
大阪府・畔柳雄ノ介さん【読み】バナナ(左)、三重県・中野広大さん【読み】はかまいり(右)

産経新聞社

 産経新聞社と立命館大学白川静記念東洋文字文化研究所は、現代日本の世相や生活、将来の夢膨らむ漢字を一字で創作する「第14回『創作漢字コンテスト』」を開催する。
 本コンテストのテーマは、「100年後まで残る漢字を作ってみませんか」。日本が漢字に親しんできた歴史から、現代でも漢字を創作することで、国語に愛情や興味を抱き、日本独自の教育・文化を豊かにすることを目的として、本コンテストを実施する。
 本コンテストの広報アンバサダーとして、「名誉漢字教育士」である、武田鉄矢氏が前回に引き続き務める。審査員は、立命館大学白川静記念東洋文字文化研究所元所長の加地伸行氏や、作詞家の秋元康氏などが担当する。
 昨年度の白川創作漢字最優秀賞には、2作品選ばれた。一つは、三重県松阪市松阪市立久保中学校3年(当時)の中野広大さんの作品。祖と心を組み合わせた漢字で、読みが「はかまいり」。創作の想いを中野さんは、「お盆に墓参りに行った際、ここに祖先が眠っていると感じ、尊敬の念を抱いた。その思いを文字にしてみました。墓参りは祖先への尊敬を込めた儀式と思うので、そうした心を持つ人々に使ってもらえれば」とコメントしている。
 もう一つの作品は、大阪府和泉市和泉市立芦部小学校2年(当時)畔柳雄ノ介さんの作品。漢数字の「七」と「八」から生まれた漢字で読みは、「バナナ」。畔柳さんは、「夏休み中、キッチンにバナナがあって、それを見ながら考えました。バナナの『ナナ』と『七』が一緒で、おもしろそうな漢字ができたと思った。バナナを食べるときに、使ってもらえたら嬉しいです」とコメントした。
 日頃の発見やさまざまな場面での自分の想いを、漢字一字に表して、コンテストに応募してみてはいかだろうか。

 コンテストの詳細はHPにて。
 https://sousaku-kanji.com/about.html

 問い合わせ=産経新聞社「創作漢字コンテスト」事務局

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