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一刀両断 実践者の視点から【第332回】

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論説・コラム

紛らわしい悪意が近寄る

 皆様の幸せのため、健康のためと善意を前面に出して、時には人間性の大切さや誠実さを強調して話を進める者がいる。
 教育の大切さを訴えて国立大学附属高校の保護者として主権者教育の大切さを世に理解させたいと、その筋の第一人者にアプローチをして来た保護者がいた。
 確かに狙いは素晴らしいが少しずつ金銭面のいやらしさが目立ち始めた。素性を確認すると窃盗の疑いで拘留されていたり、都合の悪い相手への批判は反社会勢力と決めつけ、都合のいい法的手段を行使するという行動が如実になっていった。
 最後には貸したお金を出資とすり替えて詐欺行為を平然とやり、裁判で敗訴しても差し押さえができないようにマンションも複数名義にしたり、銀行口座も分からないようにしてあった。
 こうした悪質な親のもとでどのような子供が育つのだろうかと、お金のことよりも不安になった。
 耳障りの良いことや危機感を煽る輩は大体が不自然な笑顔で近寄ってくるものであるから、特に善良で使命感のある教師は狙われやすい。
 悪意は紛らわしく近寄ってくるものである。保護者、教え子だからと油断はしてはならない。何故なら悪事を応援した事になりかねないからである。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

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