日本最大の教育専門全国紙・日本教育新聞がお届けする教育ニュースサイトです。

総合的な学習の時間 2倍以上に充実 渋谷区

NEWS

市町村教委

 東京都渋谷区教育委員会は新年度から、26の区立小・中学校全校で総合的な学習の時間の授業時数を2倍以上に増やす。各教科で身に付けた見方・考え方を活用する場を重視する。5日に発表した新年度予算案に関連費用の約2千万円を計上した。
 「シブヤ未来科」と名付け、文科省の「授業時数特例校制度」を活用する。各教科の授業時数を1割減らし、総合的な学習の時間に上乗せする。小学校6年生では年間155時間程度まで増やし、平日の午前中を教科中心の授業、午後は総合的な学習の時間や道徳、特別活動などに充てる。総合的な学習の時間では、地域や商店などをフィールドにした課題発見・解決型の学習に取り組むという。
 授業時数特例校は本年度77校あり、29の教委などが指定を受けているが、渋谷区ほどの規模で取り組むのは珍しい。
 新年度予算案には、総合的な学習の時間で必要になる企業や地域の人への謝礼金、教師用ハンドブックと児童生徒用リーフレットの他、学校と企業の人などをつなぐマッチングサイトの開発費用を盛り込んだ。区教委の担当者は「本物体験をするために町全体をフィールドにした学習を展開していきたい」としている。

市町村教委

連載