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神戸市、部活の全面地域移行で教採志願者が大幅増

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市町村教委

 令和8年9月から公立中学校の部活動を地域へ委ねる方針を示している神戸市教委が本年度実施する教員採用試験で、中学校・高校の募集枠の志願者数が昨年度より130人も増えた。福本靖教育長が13日の記者会見で手ごたえを語った。一方、受け皿が足りない種目があるとして、参加希望クラブの二次募集を始める予定だ。
 同市教委は昨年末に、中学校の部活動を平日・休日ともに地域のスポーツクラブなどに委ねる「コベカツ」に令和8年9月(3年生の引退後)から移行する方針を示していた。今年1~2月に、希望する団体が申請を行い、審査を経て一次募集では、計526クラブが登録した。
 ただ軟式野球や女子バレーボール、吹奏楽などは、全市的に不足しているという。同市教委では、人材バンクの設置や、市内に所在する大学の学生が指導者として参加できる仕組みを構築する方針だ。
 教員の採用面では効果も出てきている。令和8年度採用試験(本年度実施)での中学校・高校の募集枠には前年度より130人増加の929人が応募。過去5年間では最多となった。コベカツへの移行の影響を聞かれた福本教育長は「コベカツが原因かは分からない」と前置きはしつつも「応募は想像以上に増えている」と話した。

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