教員や大学、企業、学生らの研究・交流の場創設 横浜市教委
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横浜市教委は20日、学校関係者や大学、企業、学生らが交流したり、教育研究・分析したりする場となる「横浜教育イノベーション・アカデミア」を創設した。さまざまな立場から教育の未来を考えることを通じて、教育の質や、教職の魅力の向上を目指す。同日のオープニングセレモニーには242人が参加した。
アカデミアには、研究・分析空間と、キャンパス空間の二つを設ける。
研究・分析空間では、カリキュラム・マネジメントの他、多様な学びや探究学習などに関して研究を進める。昨年度に立ち上げた、児童・生徒の教育データ活用を進める「横浜教育データサイエンスラボ」とあわせて進める。また、現職教員と学生が交流する場や、先進的な教育を進める人との意見交換の機会をつくる。
キャンパス空間では今夏、対話しやすい空間としてアカデミアサロンを、秋にはフォーラムへの参加や情報交換をオンライン上でもできるポータルサイトを立ち上げる。
この日のセレモニーでは、ゲストとしてスタンフォード・オンラインハイスクールの星友啓校長と、教職員支援機構の島谷千春審議役が登壇。星校長は横浜市での教育データ利活用について、「データは子どもたちのものである」として、教育に還元し、さらに教育を進化させることができるものにしていく必要性を指摘した。
島谷氏は、ポジティブなエネルギーがないと学校は変わらないと指摘。学校関係者にチャレンジ精神を持つよう訴えた。
セレモニー後は主体的な学びや、理想の教員像など四つのブースにそれぞれ分かれて学びを深めた。