不登校、優れた才能の教育課程に専門部会
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文科省は9日、学習指導要領の改訂に向けて、中央教育審議会の教育課程部会の下にそれぞれの学校種や教科ごとの専門部会を置くことを決めた。通常の教科等の他に、不登校の子どもと、特定の分野に優れた才能を持つ子どもへの特別の教育課程も議論する。秋に「論点整理」として基本的な考え方をまとめ次第、専門部会で検討を始めるという。
前回の改訂では平成27年8月に論点整理を示し、その後、約1年を掛けて教科等の専門部会ごとに検討。28年8月に取りまとめを行った。今回も同様の流れで進むと、来年夏ごろに「審議まとめ」を公表するとみられる。
この日開かれた教育課程部会では、特別部会での審議状況を踏まえて意見を交換した。
委員からは「授業時間を5分短くするといった形式的な面に議論が傾斜しすぎないよう注意が必要だ」「学習内容の構造化は有意義だが、必要な内容まで精選されないようにしなければいけない」といった意見が出た。
特別部会では7月下旬の次回会合で高校の教育課程について議論する。