通級指導、20万人超え
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通級による指導を受けている児童・生徒の数が令和5年度、20万人を超えたことが文科省の調査で分かった。前年から5千人以上増加。調査を踏まえて同省は16日、全国の教育委員会へ通知を出し、指導体制の充実や、自校通級の促進を求めた。
調査は年度末の3月31日時点の数値を集計。通年で通級指導を受けた児童・生徒数を調べた。以前は5月1日時点での集計だったが、令和2年度以降から現在の調査方法に変更している。
令和5年度に通級指導を受けた20万3376人の内訳は、言語障害が4万7069人、注意欠陥多動性障害(ADHD)4万4107人、自閉症4万1171人、学習障害(LD)4万396人、情緒障害2万8274人。弱視や難聴、肢体不自由、病弱・身体虚弱は計2359人だった。なお、知的障害は通級指導の対象ではない。
また、学校種別では、小学校16万6556人、中学校3万4449人、高校2371人だった。
同省では、指導体制の整備として、公立小・中学校での基礎定数化(児童・生徒13人に教員1人)。高校では加配定数として本年度、348人分の経費の地方財政措置をしている。