栄養教諭単独での給食指導、積極的に実施を 文科省通知
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文科省はこのほど、食に関する指導の中心的な役割を担う教員として、栄養教諭が積極的に単独で児童・生徒へ給食指導をするよう要請した。標準職務例も改め、栄養教諭が学級副担任など、食に関する業務以外の校務分掌を担うことも期待されると追記した。
通知は4月30日付。これまで同省が発出した文書を基に、栄養教諭が単独で食に関する指導を実施する場合の取り扱いを整理した。
栄養教諭制度の趣旨などを踏まえて今回、栄養教諭は給食の時間が学級活動に位置付けられているかにかかわらず、単独で給食指導をできるとする解釈を示した。
各学校で栄養教諭の校務分掌に定めた上で、積極的に単独で給食指導をするよう求めた。指導に当たっては、食物アレルギーなどの配慮事項を学級担任と情報共有することとした。
また、学校給食調理員などの職員との業務の整理・分担をした上で、週4回以上を目安に食に関する指導に従事することを想定。学校栄養職員が学級活動である給食の時間に指導する場合には、学級担任などとチームティーチングで実施する。特別非常勤講師制度を活用すれば単独での指導も可能だ。
栄養教諭は複数校を巡回する場合もあるが、基本的に本務校に配置されることから、校長は他の教諭と同様に校務分掌を定める必要がある。今回、令和5年7月に示した職務例を見直した。
「食に関するものに限らず、校務分掌に位置付けることが可能」とした上で、「学級副担任や、各種校内委員会、学校行事、地域連携、保護者・PTA対応、部活動指導など他の教師と同様に校務分掌を担うことが期待される」と解説している。