都立高の魅力向上へ部活動強化 都教委が特別プロジェクト
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東京都教委は新年度から、都立高校の部活動を強化する事業を始める。40校の計54部を指定し、指導者確保や施設整備、遠征費などを支援。入試倍率が低下する中、都立高校の魅力向上につなげる狙いだ。
今回、「プレミアクラブ」と銘打って指定する部活動は、中長期的な目標や競技・分野などで三つに分類した。
プロなどと連携が期待できる競技・分野で、全国大会出場が期待できる部活動を対象とする「Tier1」では、全国大会出場や関東大会上位入賞を目標に掲げる。
硬式野球、男女サッカー、男女バスケットボール、男女バレーボール、ラグビー、吹奏楽の6競技・分野の計11部を指定。より多くの中学生や保護者にアピールするため、中学生の競技人口などを考慮して競技・分野を決めたという。
「Tier2」では、相撲や自転車競技、ダンス、演劇など、Tier1には該当しない競技・分野で、全国大会出場などの実績がある10部を指定。全国大会上位入賞を目指す。
Tier1と2は都教委で候補校を絞った上で、学識経験者らによる選考委員会に諮って決定。指定期間は5年とした。
「Tier3」では、都教委の公募に申請があった部活動のうち、選考委員会で都大会での実績を認められた運動系25部、文化系8部が対象。指定期間は3年で、全国大会や関東大会への出場を目標とする。
指定部活動には都教委がソフト・ハードの両面で重点的に支援。特にTier1指定の部活動には、プロチームとの連携による指導者確保や、施設整備を優先的にサポートする。
Tier2、3指定の部活動にも優秀な指導者の継続的な配置の他、メンタルコーチや栄養士などの専門家でつくるサポートチームによる指導体制を整える。用具の購入や遠征費に必要な経費も確保する。
都教委では今後、指定部活動への支援体制の構築のため、指導力のある教員に対する人事異動の配慮や、都立高校入試での特別推薦制度の活用について検討していく予定だ。
26日の定例会では、教育委員から勝利至上主義に陥ることを懸念する意見が上がった。都教委の担当者は取材に、勝利至上主義に偏らないように配慮しつつも「部活動に力を入れたい生徒が達成感を味わいながら成長できるよう、部活動を頑張れる環境を整えたい」などと話した。

