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大久保俊輝の「休み中に考えたい学校問題」【第1回】

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大人が使うSNS

 今から16年前、「マチコミ」を最初に取り入れて配信システムを改良し運用した。当時は画期的な取り組みであった。無料メールでも個人情報が安全でなければ安心は出来ない。サーバー会社経営であるPTA会長が運営されていた。
 不審者が出たときも言葉での配信のみではなく、現場の写真も添付し、開封確認できた。修学旅行へ車椅子の児童を連れていくため、心配な親にも動画を送ったりもした。運動会実施可否や学級閉鎖などあくまで安心と信頼のためのツールでなければならない。

 現在は、LINEなど様々なツールがあるが、便利の反面の負の部分があることも忘れてはならない。特に保護者とのやり取りは、文字一字の打ち間違いや親しみを込めたものが誤解を生じさせ、突然トラブルになることがある。
 「親しき仲にも礼儀あり」だが、SNSは手紙と違い気軽なために、相手の状況や心情を察することなくクリックして後悔することがよくある。何と言っても一番は対面して対話をすることである。

 便利さに流されず、この負の部分を何度も自らに戒めて扱わないと、これまで積み上げてきた信頼が一瞬で崩落してしまう程の結果になる。
 この文章は相手がどう読むか。腹が立っていたら、余裕がなかったら、疲れていたら、不信を持ちはじめていたらと考えて、丁寧に誠実に作成し、せめて三度は再読して送る慎重さをマナーでなく、ルールとして身に付けるべきではないだろうか。配信したものは修正できない。(おおくぼ・としき 亜細亜大学特任教授。千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

大久保俊輝の「休み中に考えたい学校問題」