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大久保俊輝の「休み中に考えたい学校問題」【第26回】

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批判を恐れぬ気概

 「お言葉ですが」と、もの申すことでバッシングを受けることがある。他者からの意見を受け止める度量のない大人が増えている。
 生意気を通り越えて、明らかに的外れの意見でも冷静に聞かねばならない。先が見えているのかそれができない。
 真剣に聞いていないことは目を見たらすぐ分かる。上から目線の輩にはこの傾向は強い。それが相手に読まれている。我儘で慢心で人格は低俗だから「似非優秀」なのである。

 先日、薬のリスクや害を指摘する悪名高い医師と懇談した。関係者には不都合な事をはっきり話すし、本にも書くため製薬会社からは敵視されている事が分かる。
 しかし、道理は通っている。試しに素朴な質問を次々にしてみたが、答えに合点がいくのである。知ったかぶりはしない。
 これは教育界でも同様である。噂を信じてはならない。人は会ってみないと分からない。

 正論だからこそ不都合の群れからは敵視される。昔で言うところの「村八分」にされる怖さがある。
 ある学生が、「自分は相手ばかりを気にして、本当の話が出来ない」と相談に来た。そこでこう答えた。
 「すべての人に理解される事などはないのだから、異なった意見や反発や反動や、はたまた嫌みか策略もされるかもしれない。私はたっぷり経験してきた。それを初めから想定しておけば怯えることはない。やっぱり来たかとニヤリとすればよい」と。
 和をもって貴しとなすとは言うが、批判を恐れて鵜呑みにすれば、存在する意味さえ失う。青年はこうした気概を持つべきである。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

大久保俊輝の「休み中に考えたい学校問題」