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大久保俊輝の「休み中に考えたい学校問題」【第70回】

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ICT活用と教育センター

 急速にICTの整備が始まっている。その中で「学校とは?」「授業とは?」「教師とは?」そして「教育委員会とは?」「教育センターとは?」と、その役割が仕切り直される事になって来るだろう。

 中でも「教育センターの役割」は更に重要なものとなってくる。私は任用の責任者という職にあったが、上司への指摘によりあからさまな降格をされた。それは貴重な経験として生きており、感謝している。
 その後、県情報教育センターの研究指導主事という、学校や児童生徒とは関われない研究専門の担当になった。門外漢であり、退職を三度申し出たが、先輩から止められた。
 やがてその情報教育センターで出来ることを考え、開発を試みた。しかし、予算が削られ統合されて科という扱いになった。何を開発したのかといえば、「デジタル教科書」も「ロボット等のプログラミング」も今のレベルで扱っていた。
 授業風景と指導案が一画面の中で同時に進行する動画も開発していた。今から20年も前のことである。あの頃の考え方が今を救えるとつくづく思われてならない。

 それは教育センターだから出来たことであり、行政の無理解という壁はあるものの、きっと今でも全国の多くの研究指導主事が未来に役立つアイデアを沢山持っていても陽の目を見ない勿体ない現実があると推測できる。
 往々にして企業や大学の研究機関では、概して優秀な研究者が自分達の為の評価の為に凝りに凝って開発するため高度になり、学校現場では使えないものになっている。この現実は今も変わっていない。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

大久保俊輝の「休み中に考えたい学校問題」