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コロナ時代に考えたい学校問題【第20回】

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なぜ書くのか

 友人から聞かれた。「何でそんなに書くことがあるの?よく書けるよね」と。確かにそうかもしれない。ただ、教育のフィルターを通すと様々なものが見えてくるのも事実である。
 既に300回を越える原稿は出してある。それを編集者が社会情勢に合わせて順番を差し替えて、アップしてもらっている。日に数本書くときもあるが、ノルマを感じたことはない。すなわち頼まれたのでもなく、自己主張したいからでもなく、フラットな目線で実践してきたことを織り混ぜながら率直に書くようにしている。
 そもそもの書く動機は、教育を手段にしてバラエティー番組のように節操なく評論する教育評論家の話にうんざりし、学校現場の第一線から真摯な姿勢を伝えたいからであった。

 教育は手段ではない。目的であって、還元であって、貢献であって、奉仕であり、未来そのものである。政治や行政は、教育の為にある。その点を勘違いしているから沢山の人財を失ってきたし、今も失っている。偽善の教育評論家の言葉を視聴率の為に面白おかしく用いるのは、教育現場を愚弄する行為そのものである事にメディア関係者は気付いて欲しい。
 教育のフィルターを通して見ていくと、人道や人権が鮮明に浮き上がる。すべての大人は、未来へと繋ぐ子ども達の教育者である事を片時も忘れてはならない。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

コロナ時代に考えたい学校問題