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コロナ時代に考えたい学校問題【第45回】

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原爆の日に自殺を思う

 本日は、広島に原子爆弾が投下され、一般市民が殺戮された日である。当時、すでに弱体化していた日本に原子爆弾を投下した。「汝の隣人を愛せよ」と祈りながら、命令に従って無差別の大殺戮が出来る死生観を感じる。
 終戦75年、世界では未だに戦禍は収まってはいない。米国のコロナ禍による死者数は世界一だが、銃によって殺害された死者数も多い。この現実は日本人には理解しにくいだろう。逆に自殺者数は日本は世界トップクラスにある。それは外国からは理解しにくいだろう。経済や政治やメディアでお国事情を評価するのは、正しいと思わない。
 人を殺す。殺される。自殺する。事故に合うなど、人口に対する事件、事故、自死の数こそが、国の安心安全そして幸福度と考えて、精査し、比較すべきではないだろうか。特に青年が多く自殺する我が国の姿を今一度見直すべきではないだろうか。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

コロナ時代に考えたい学校問題