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コロナ時代に考えたい学校問題【第113回】

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 教師のわいせつがらみの犯罪が連日報道されている。新卒に近い年齢の者が多く感じられる。それは、何故だろうか。
 要因として、まず考えられるのは教師としての資質の問題である。志願倍率の低下による質の低下を挙げたい。
 養成課程での鍛練不足、そして社会全体へ浸透しているSNSの手軽さがあるのも確かである。
 本質的には欲望を制御する事が出来なくなっている事が一番の本因と私は見ている。その制御を具体的にどこも教えていないで、個人任せにしていると言えまいか。
 
 この欲望は仏教でいう煩悩であり、コントロールを身に着けなければならない。滅する事は出来ないのだから制御する訓練が必要となる。それは倫理であり道徳となるだろう。
 私はこの訓練システムを確立して様々な講座に取り入れている。その成果は歴然であり、他には例がない為に多くのご依頼を受けている。
 1月16日から「サタモラ」(サタデー・モラル)というYouTube配信を、隔週土曜日の12時から30分間で企画している。3部構成で「ポイント教育ニュース」「本音対談教師へエール」「知っ得コーナー」を予定している。
 先日、バイデン氏が「道徳」という言葉を強調して演説を行った。それは自国ファーストよりかなり困難な道になるが、その忍耐と知恵の道こそが、人類に残された唯一の道と私はかねがね思っている。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

コロナ時代に考えたい学校問題