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コロナ時代に考えたい学校問題【第134回】

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教委は「専門家チーム」の自覚を

 今は、どうすべきなのか?この点を誰も示してはくれません―。本来指導監督の位置にある教委が、こうした事態になると丸投げになってしまう事が多くある。一挙に信頼が崩れるのも致し方ない。
 児童生徒への具体的な指導を今こそ指導主事が示し、学校管理の具体例を管理主事が指導管理するときではないだろうか。それをしてこそ学校を、教師を支援する教委の役割と言える。
 具体的には、授業の方法、職員の行動、児童生徒の行動管理、施設管理、地域連携、保護者周知等において、すべきことと、すべきでないことを丁寧に示すことである。その応用は様々に状況が異なるのだから、学校現場に任せるとよいだろう。
 議員や保護者等につつかれてから行動を起こすのでは、プロとは言えない。また、それだけの経験や能力を保証されている教育専門家チームであることを自覚すべきである。
 判断が、大きな間違いであった場合は、職を辞せばよいのである。私は三度辞表を提出した事があり、左遷も三度嬉しく頂戴(権力目的の者は自ずと離れる)したが、たまに会う風見鶏の元同僚やお偉いさんを見ても、私に引け目はない。ただし、妻をはじめ、家族にはかなりの心労を掛けた事は今も深く反省をしている。如何に言い訳をしてもダメ親父には間違いはない。
 1月16日からスタートする「サタモラ」という講座では、今学校が出来ることをなるべく具体的に紹介してみたいと思っている。12時半から30分、YouTubeで配信を予定している。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

コロナ時代に考えたい学校問題