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コロナ時代に考えたい学校問題【第68回】

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子ども電話相談の面白さ

 「音の鳴らない雷はありますか?」と質問が出た。子どもを対象としたラジオの電話相談番組での回答は実に面白い。自分ならどう答えるだろうか。
 ラジオなので、視覚情報は提供できない。会話を通し、相手の理解力を探りながら説明を進めて行くわけだ。解説者側にかなり高度な想像力が求められる。解説者が子どもの時にどのような体験をして来たかさえも話の喩えなどで見え隠れする。

 学校が楽しければ不登校は起きない。つまらなくしているのは誰だろうか。つまらなさをなくせばよいのである。
 何故出来ないのか。そこを見破り改善させる指導や教育を大学や教育センターなどでされているだろうか。何事も複雑にして書類や能書きばかり増やして、自分ではできない事を教えている評論家が至るところに存在し、善良で素直な人々を翻弄しているように私には見えてしまう。
 発展や成長よりも、シンプルにして持続可能な取り組みをすべき時に来ているのではないだろうか。
 米国で山火事が深刻だという。新型コロナを含めてこの非常時になすべきは、対症療法ではなく、教育に始まって教育に尽きると私は訴えたい。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

コロナ時代に考えたい学校問題