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コロナ時代に考えたい学校問題【第125回】

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飲酒関連の事件、事故起こらぬように

 午前中に日本酒一升を飲み、午後4時頃に車を運転して外出した教員の処分が報じられている。30分後に帰宅した際に自宅近くにいたパトカーの警察官により呼気検査を受けて酒気帯び運転で検挙されて、3ヶ月の停職処分とし、本人は辞職となったという。
 この記事が事実ならば、実に驚く内容が書かれている。
 ひとつは午前中に日本酒を一升飲むという事である。アルコール分解機能が高くてもこれだけの量を飲むのだから、普段からかなりの飲酒をしていたことが推測される。いい年なので、いくら酒が好きでも加減をするだろう。そして家族がいるなら仕事柄節操がなくてはならない。普段から翌日までアルコールが残ったまま運転していたことも考えられる。
 次に、勤務外で起きたこととはいえ教委が3ヶ月の停職にした根拠が理解できない。この量ならば酒気帯び運転のレベルではないし、酒に強いかどうかは無関係に、飲酒の量と時間の経過からして泥酔から少し休んだと判断すべきだ。また、体内に残るアルコールは一般の成人では立ち歩けない程の量と判断でき、まだ酩酊状態だっただろうと考えられる。それなのに、懲戒免職にしないのだから理解できない。他の自治体でも同じような処分にするだろうか。
 形だけ3ヶ月の停職処分にすれば、本人は辞職をするだろうと見込んだか、本人の辞職意思を事前に把握していたからこうした処分にしたのか定かではないが、これらの報道内容のみで判断すると、「こんなに甘いんだ」「また、やるな」と思われても仕方のない対応に思える。
 年末年始、こうした事件事故のないことを心から願う。いかに厳しい処分をしたとしても、子どもや地域や周りの方の失望たるや、本人の辞職ではすまされない事態となる。それでもしばらく後に、私は再起を期待したい。その大失敗を語り再発防止に貢献する使命があるととらえたい。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

コロナ時代に考えたい学校問題