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コロナ時代に考えたい学校問題【第153回】

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論説・コラム

建国記念の日に思う

 建国を記念する日に国旗を掲揚しない国はどのくらいあるのだろうか。日本は、いつの間にかそうされてしまったように思えてならない。
 「日の丸君が代が戦争につながる」と、教職員組合に加入している先輩方が、目くじらを立てて校長を取り囲んだ事態を今でも覚えている。実に醜かったし、踊らされているように思えた。朝の会議も延々と続き、子どもを何時間も自習にさせていた。理科の準備の為に会議を抜けて子どもに指示を与えに行った事を後から囲まれて追及された。
 そのような中、県外へ数名の先生方と視察へ行くことになり、夜に本音で話すことになった。「資本主義社会を守る憲法、そしてその下で出来た教育基本法をなぜ守る必要があるのか?」と問われた。その後、お一人お一人とお話をさせて頂いた。それも徹底的にである。するとやがて誰ひとり私には意見をされなくなった。そして、人事異動により、別の学校へと赴任した。
 方向は別にしても、熱は確かにあった。ある時そのリーダー格の先輩が管理職選考を受験された。思想転換をされたのかと、面接を見守った。別人になっていたのには驚いた。
 私は日本人であることを恥じたことはない。よって国歌国旗は未来への世界平和の旗頭にするべきと今も思っている。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

コロナ時代に考えたい学校問題