日本最大の教育専門全国紙・日本教育新聞がお届けする教育ニュースサイトです。

コロナ時代に考えたい学校問題【第161回】

NEWS

駐車場で女児死亡、合点行かぬ判決

 「信号待ち避けて駐車場通り抜け、女児はね死なす…軽トラ運転の男に禁錮1年6月求刑」という報道がある。この判決に合点がいかないのは、私だけだろうか。やってはならないことをして、女児をはねて死亡させたのに、この刑ですまされる法律のあり方に疑問が出る。
 遺族の中には娘は帰ってこないという怒りを越えた落胆があるだろう。駐車場内での事だから注意義務が相互にあるだろうが、駐車場を抜け道として急いでいる時点で、注意義務はすっ飛んでいる事になる。
 渥美育子氏の言う「モラルコード」で考えたら、このような刑ですむものではない。しかし、「リーガルコード」で裁くと、報道のような結果となる。米国大統領選もリーガルコードで結果が出たし、池袋の高齢者事故もリーガルコードで判決が出るはずである。モラルよりも上に位置付けられる法には理不尽さが感じられて仕方がない。
 「リーガル」や「モラル」や「レリジャス」(宗教)の理解と共に、それぞれが補完してこそ納得のいくルールになると思える。それが出来たとしても、女児の未来は戻ることはない。この女児の担任だったらと思うと心の整理はつかないだろう。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

コロナ時代に考えたい学校問題