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一刀両断 実践者の視点から【第34回】

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「骨太の方針」に見える「晴れ間」

 大歓迎したい。政府は18日、今年の「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)」を閣議決定した。今月上旬の原案公表後、公立中学校への少人数学級の導入を検討することなどが新たに盛り込まれた。この時期に新たに盛り込まれたことに、久しぶりに現政権が教育を大切にしているという実感がわいた気がした。
 とかく後回しやリップサービスで終わる教育政策が、一度打ち切ったあとに追加されたわけである。その背景を想うに、根強く複数の意志が強く働いた事が想定される。気になるのはその措置の規模ではあるが、コロナ禍の中でのこうした措置を忘れずに優先させることの出来る政治に、何事も遅滞しているように見える梅雨のような教育関連の施策に、束の間の晴れ間が見えたような気がした。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

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