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一刀両断 実践者の視点から【第155回】

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論説・コラム

校長会会長とは

 校長会会長の職責は、本人の自覚と行動によりかなりの幅がある。なりたくてなる者やなりたくはないがやる者と経緯は様々であろうが、どんな仕事を成すかはよく見ないと分かりにくい。
 本来、校長会会長は何故存在するのか、そして何をすべき役なのか。この点を明確にして臨む必要がある。行政との円満なやり取りの為に存在しているだけではないし、皆の意見や要望をまとめるだけでは調整屋で終わってしまう。
 私の場合、ある市では、この役にならないように様々に画策された。本来の校長会としてすべき事を成そうとしたからである。争う必要が時に起きる。そうならない事を望みはするが、政治や行政の価値観とは異なるのが教育であり、教育の為に政治も行政も存在すると私は考えて来た。校長会会長は肩書きではなく実働であり、極めて心労の多い職責である事を片時も忘れてはならない。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

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