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情報・技術WG 小学校の情報教育 動画やスライドで表現

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中教審

 中央教育審議会教育課程部会の「情報・技術ワーキンググループ」は20日、第二回会合を開いた。情報教育の改善に向けて、特別部会の論点整理で示された情報活用能力の三つの観点である「活用」「適切な取り扱い」「特性の理解」ごとに、想定される学習内容と育成すべき資質・能力の案を事務局が示した。
 「活用」の内容として、小学校中・高学年では「動画やスライドなどで表現する」、中学校では「ウェブやSNSで発信する」、高校では「抽象化・モデル化する」ことなどを想定した。小学校低学年については「写真を撮る」「動画を見る」といったデジタル技術に慣れ親しむ活動を中心とする。
 小学校の情報教育を巡っては、総合的な学習の時間に「情報の領域」(仮称)を設ける方針を決めている。
 AIについては、小学校では基本的な仕組みを理解することを目標に掲げた。中学校では仕組みに加え、社会でどのように使われているかを理解する。高校では、AIの課題と特性を踏まえて活用方法を身に付けるとした。
 委員からは「言語能力の育成は他教科に委ねているが、生成AIのプロンプト(指示文)を上手く活用するための言語能力が必要になっている」といった意見が出た。

中教審

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